少年野球を見ていると、
「フライが上がると足が止まってしまう」
「落下地点に入れず、最後にバンザイしてしまう」
「ボールを追いかけているのに、なぜか頭の後ろに落ちる」
ということは珍しくありません。
特に野球を始めたばかりの子にとって、フライを捕るのは意外と難しいものです。
でも、フライ捕球は「運動神経」だけで決まるものではありません。
①一歩目を早くする
②落下地点へ素早く移動する
③ボールより先に落下地点へ入る
この3つを意識して練習すると、フライはかなり捕りやすくなります。
今回は、少年野球でフライが苦手な子におすすめしたい練習方法を紹介します。
なぜ子どもはフライを「バンザイ」してしまうのか?
バンザイになってしまう大きな原因の一つが、
落下地点に入るのが遅いこと。
です。
落下地点より前に立ってしまうと、ボールは自分の頭上を越えていきます。
すると最後は、
「届かない!」
と両手を上に伸ばすことになり、いわゆる「バンザイ」状態になります。
つまり、
バンザイを直すには、捕り方だけでなく「フライへの入り方」を練習することが重要です。
コツ① フライが上がった瞬間の「一歩目」を早くする
フライ捕球でとても重要なのが一歩目です。
打球が上がってから、
「どこに落ちるんだろう?」
と立ったまま見ている時間が長いほど、落下地点に入るのが遅れます。
そこで練習したいのが、
ボールが上がった瞬間に足を動かす習慣
です。
おすすめ練習:左右指示スタート
子どもに守備の構えをさせます。
正面にいる大人が、
「右!」
「左!」
「後ろ!」
と指示を出し、子どもは言われた方向へすぐに一歩動きます。
ポイントは、速く走ることではありません。
判断した瞬間に足を動かすこと。
慣れてきたら、声ではなくボールを投げて方向を判断させます。
フライを捕ることよりも、まずは「打球に反応して動き出す」ことを優先しましょう。
コツ② 最初からグローブを上げない
フライが苦手な子によくあるのが、
ボールが上がった瞬間からグローブを上げながら走ってしまうこと
です。
グローブを上げたまま走ると、腕が振れないので速く移動できません。
さらに、グローブで視界を遮ってしまうこともあります。
フライが上がったら、
まず足で落下地点へ移動する。
そして捕球する直前にグローブを出します。
「グローブで捕りに行く」のではなく、
「足で捕りに行く」
くらいのイメージを持たせると分かりやすいです。
コツ③ ボールを追いかけるのではなく「落下地点」に行く
少年野球では、フライを見ながらボールについていってしまう子がいます。
しかし、それでは最後まで動き続けることになります。
目指したいのは、
ボールより先に落下地点へ到着すること。
です。
落下地点へ先に入り、
「ボールが自分のところへ落ちてくる」
状態を作ります。
この感覚を覚えるだけでも、フライ捕球はかなり安定します。
コツ④ 「少し後ろ」に入る意識を持つ
バンザイキャッチが多い子には、
「思ったところより、もう一歩後ろへ」
と教えてみるのもおすすめです。
前に入りすぎてしまうと、頭上を越えるボールには対応しにくくなります。
反対に、少し後ろに入っておけば、最後に前へ出ながら捕球できます。
理想は、
落下地点より少し後ろに入り、最後に前へ出ながら捕ること。
前進しながら捕球できれば、その後の送球にもつなげやすくなります。
「バンザイ」を直すおすすめ練習
ここからは自宅や公園でもできる練習です。
① 素手でフライキャッチ
いきなりグローブを使わず、柔らかいボールやスポンジボールを使います。
大人が軽くフライを投げ、
胸~顔の少し前あたりで両手で捕る
練習をします。
グローブがないので、
「どこでボールを捕ればいいのか」
を身体で覚えやすくなります。
硬いボールは危険なので、必ず柔らかいボールで行いましょう。
② 前後フライ
子どもの正面に大人が立ち、
最初は少し後ろへフライ。
次は少し前。
次は右。
次は左。
というように投げ分けます。
重要なのは捕球成功数ではなく、
投げた瞬間に足が動いているか
を見ることです。
捕れなくても、一歩目が良ければ、
「今の一歩目よかった!」
と評価します。
一歩目を褒めることで、「早く動き出す」という習慣を作りやすくなります。
③ 落下地点に入るだけの練習
実はかなりおすすめなのが、
あえてボールを捕らない練習
です。
柔らかいボールをフライで投げます。
子どもはグローブを使わず、
「自分の少し前にボールを落とす」
ことだけを目指します。
これを繰り返すと、
「この軌道なら、この辺に落ちる」
という感覚が身についてきます。
フライが苦手な子は、捕球技術より先に落下地点を予測する能力を鍛えると上達しやすくなります。
「前で捕れ!」だけでは直らない
少年野球では、
「もっと前で捕れ!」
という声をよく聞きます。
もちろん間違いではありません。
しかし、子どもからすると、
「前ってどこ?」
という状態になっていることがあります。
そのため、
「グローブを前に出す」
だけを教えるより、
①早くスタートする
↓
②落下地点まで走る
↓
③少し後ろに入る
↓
④最後に前へ出ながら捕る
という一連の動きで教える方が理解しやすくなります。
親子練習なら「柔らかいボール」が便利
フライ練習は、必ずしも野球場でノックをする必要はありません。
むしろ低学年のうちは、
柔らかいボールを使って、何度もフライを捕る
練習がおすすめです。
硬式球や軟式球では、
「顔に当たったら怖い」
という気持ちから、ボールが落ちてくる瞬間に顔を背けてしまうことがあります。
柔らかいボールなら恐怖心を減らしながら、落下地点へ入る練習を繰り返せます。
【アフィリエイトリンク:フライ練習用ボール】
特に自宅前や公園で親子練習する場合は、周囲への安全面を考えても柔らかい練習球が便利です。
グローブが大きすぎないかもチェック
意外と見落としやすいのがグローブです。
「長く使えるように」
と大きめのグローブを選びたくなりますが、子どもの手に対して大きすぎたり重すぎたりすると、操作しにくくなることがあります。
フライ捕球ではグローブを頭付近まで持ち上げるため、
子どもが自分で扱いやすいサイズ・重さ
であることも大切です。
【アフィリエイトリンク:少年野球用グローブ】
これから購入する場合は、年齢だけで決めず、実際に手を入れて開閉しやすいか確認するのがおすすめです。
フライ練習におすすめのアイテム
親子でフライ練習をするなら、高価な野球用品をたくさん揃える必要はありません。
特に使いやすいのは、
- 柔らかい練習球
- 子どもの手に合ったグローブ
- 自主練習用のネット
- バウンドが不規則なリアクションボール
- マーカーコーン
などです。
例えばマーカーを落下地点に見立てて、
「ボールが上がったらマーカーまで移動する」
という練習にすると、一歩目と足の動きを集中的に練習できます。
【アフィリエイトリンク:少年野球の自主練習グッズ】
フライが苦手な子ほど「捕れた・捕れない」だけで評価しない
フライ練習で大切なのは、
捕れた=成功
落とした=失敗
にしないことです。
例えば、
「今のは一歩目が速かった」
「ちゃんとボールの後ろまで行けた」
「前で捕ろうとしていた」
というように、動きを分解して見てあげます。
最初は捕れなくても、一歩目と落下地点への入り方が良くなれば、捕球できる確率は自然と上がっていきます。
まとめ|フライは「グローブ」より先に「足」を練習しよう
少年野球でフライが捕れない場合、
「グローブの使い方が悪い」
と思いがちです。
しかし実際には、その前の一歩目と落下地点への入り方が重要です。
まず意識したいのは、
・構えた状態から素早く一歩目を出す
・グローブを上げたまま走らない
・ボールではなく落下地点へ移動する
・少し後ろに入り、前へ出ながら捕球する
・柔らかいボールで落下地点を読む練習をする
というポイントです。
特に低学年では、いきなり難しいノックを何十本も受けるより、
「簡単なフライをたくさん捕る」
方がフライへの苦手意識を減らしやすくなります。
親子で練習するときも、最初から完璧な捕球を求めず、
「今日は一歩目」
「今日は落下地点」
というように、一つずつテーマを決めて練習してみてください。
フライに対する怖さがなくなり、落下地点へ自然に動けるようになってくると、外野や内野の守備が一気に楽しくなってきます。
【アフィリエイトリンク:親子で使える少年野球・守備練習グッズを見る】